DTC C1246/46 マスタ圧センサ信号系統異常

準備品一覧

機能説明

DTCNo.
DTC検出条件
DTC出力関連項目
C1246/46
  • 車速7km/h以上でPMC端子電圧が0.86V以上のときにマスタ圧センサ信号に変化のない状態が30秒継続
  • PMC端子へのノイズ混入が5秒間に7回以上発生
  • ストップランプスイッチOFF時にPMC端子電圧が0.86Vをこえる、またはマスタ圧センサ信号電圧が0.3V未満が5秒以上継続
  • IG1端子電圧が9.5V−17.2Vでマスタ圧センサ電源電圧異常が1.2秒以上継続
  • センサ電源電圧が4.5−5.6V内でマスタ圧センサ信号電圧が0.19−4.57Vを外れた状態が1.2秒以上継続
  • PMC端子とGND端子間の不完全ショート
  • アクチュエータ内マスタ圧センサ異常
  • ストップランプ回路
  • Stop lamp switch
  • ワイヤハーネス断線、ショート
  • コネクターの接圧不良、端子の変形、腐蝕
  • スキッドコントロールコンピュータASSY

回路図

点検手順

手順1
ストップランプ点灯点検
  1. IGスイッチをONにして Brake ペダルを踏み込み、ストップランプが点灯することを確認する。

      NG
      ストップランプ回路点検
      OK
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手順2
ワイヤハーネス点検(スキッドコントロ−ルコンピュータASSY−ABS&トラクションアクチュエータASSY)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IGスイッチをOFFにして、スキッドコントロールコンピュータASSYおよびABS & トラクションアクチュエータASSYのコネクターを切り離す。

  2. コネクターのケースおよび端子に変形、腐蝕がないことを点検する。


  3. 基 準
    変形および腐蝕がない
  4. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スキッドコントロールコンピュータASSY⇔ABS & トラクションアクチュエータASSYの端子間ワイヤハーネスの導通およびボデーアースとの絶縁を点検する。


  5. 基 準

    導通点検

    点検端子
    [スキッドコントロールコンピュータASSY⇔ABS&トラクションアクチュエータASSY]
    基 準
    D20(VCM)⇔14(VCM)
    導通あり
    D10(PMC)⇔15(PMC)
    導通あり
    D19(E2)⇔8(E2)
    導通あり

    絶縁点検

    点検端子
    [スキッドコントロールコンピュータASSY]
    基 準
    D20(VCM)、D10(PMC)、D19(E2)⇔ボデーアース
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
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手順3
スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検(VCM,E2)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スキッドコントロールコンピュータASSYの各端子間を点検する。

  2. ■ 注 意 ■
    コネクターをコンピュータに接続した状態で、コネクターの裏側から点検する。


    基準値
    測定端子
    測定条件
    基 準
    D20(VCM)⇔A2(GND1)
    IGスイッチON
    4.5−5.5V
    D19(E2)⇔A2(GND1)
    IGスイッチON、 Brake ペダル解放時
    0.3−0.8V
      NG
      スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検および交換
      OK
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手順4
スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検(PMC)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. 左右のフロント Brake シリンダのブリーダプラグをはずす。

  2. アタッチメントを介してプレッシャーゲージを取り付け、ゲージのエア抜きを行う。

  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各液圧でスキッドコントロールコンピュータのD10(PMC))⇔A2(GND)端子間の電圧を測定する。


  4. 基準値
    フロント油圧MPa{kgf/cm2
    電圧(V)
    0
    0.37−0.63
    5.88{60}
    1.57−1.83
    11.8{120}
    2.77−3.03
    □ 参 考 □
    • 上記液圧は、ゲージ誤差を考慮していない。
    • Brake アクチュエータの良否を判定行うため、S2000−データモニタ読み取りによる点検を行わない。

      NG
      ABS&トラクシヨンアクチユエ-タASSY交換
      OK
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手順5
S2000−ECUデータモニターデータ読み取り

SST
09991-60101
09991-60300
  1. SST(S2000)を使用して、マスタ圧センサデータモニタを点検する。

  2. ECUデータモニター

    項目名
    項目名解説
    点検条件
    参考値
    異常時の点検項目
    マスタ圧 Sensor
    (PMC)
    マスタ圧センサー出力を表す0−5V
    1. Brake を踏む
    2.断線時、GND短絡時
    3.短絡時(+B)
    1.踏力に比例
    2.約0V
    3.約5V
    アクチュエータ系統
      NG
      スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検および交換
      OK
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手順6
DTC再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去後、走行、制動テストを行い、ダイアグノーシスコードを出力する。

  2. 正常
    異常コード
      B
      スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検および交換
      A
      正常復帰(コネクター端子の接触不良などによりダイアグノーシスコードを記憶したが、コネクター再接続により正常復帰したと考えられる。コネクター端子の点検、修理は01-31 参照)