DTC 23 冷媒圧力異常

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回路説明

プレッシャスイッチおよびプレッシャセンサは、冷媒圧力の異常を検出するためにコンデンサ前部の高圧配管ブロックに取り付けられている。冷媒圧力に異常が発生した場合、プレッシャスイッチはクーラスタビライザアンプリファイアASSYにスイッチOFF信号を送信する。クーラスタビライザアンプリファイアASSYは、その信号を受けてマグネットクラッチリレーをOFFさせる。

DTC No.
診断内容
1.診断条件
2.異常状態
3.異常期間
点検部位
23
(1ZZ-FE)
1.IGスイッチON
2.冷媒圧力信号がOFF
3.現在故障のみ
  • プレッシャスイッチ
  • クーラスタビライザアンプリファイアASSY⇔プレッシャスイッチ間のワイヤハーネス、コネクター
  • クーラスタビライザアンプリファイアASSY
23
(1AZ-FSE、3S-GTE)
1.IGスイッチON
2.冷媒圧力信号がOFF
3.現在故障のみ
  • プレッシャセンサ
  • クーラスタビライザアンプリファイアASSY⇔プレッシャセンサ間のワイヤハーネス、コネクター
  • クーラスタビライザアンプリファイアASSY

回路図

点検手順

手順1
Engine 型式確認
  1. Engine 型式を確認する。

  2. □ 参 考 □
    • A:1ZZ−FE Engine 搭載車
    • B:1AZ−FSE、3S−GTE Engine 搭載車

      B
      A
      次の手順へ

手順2
ク-ラスタビライザアンプリフアイアASSY単体点検(PRSSW)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IGスイッチをONにする。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYのコネクターB4(PRSSW)端子⇔B1(GND)端子間の電圧を測定する。(端子配列は05-668 参照)


  3. 基準値
    冷媒圧力
    基準値
    正常時
    1V以下
    0.19MPa{2.0kgf/cm2}以下
    または3.14MPa{32kgf/cm2}以上
    10−14V
    □ 参 考 □
    • OK:Aは症状別一覧による点検時
    • OK:Bはダイアグコード一覧による点検時

      OK:A
      症状別一覧に示された、関連回路点検へ
      OK:B
      ク-ラスタビライザアンプリフアイアASSY点検および交換
      NG
      次の手順へ

手順3
ク-ラリフリザラントリキツドパイプA単体点検

SST
09082-00030
09083-00150
  1. 点検前準備

    1. プレッシャスイッチのコネクターを切り離す。

  2. 高低圧側導通点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター1端子⇔2端子間の導通を点検する。


    2. 基準
      冷媒圧力により図のようになる
  3. 中圧側導通点検(コンデンサファンモータ制御用)

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター3端子⇔4端子間の導通を点検する。


    2. 基準
      冷媒圧力により図のようになる
      NG
      ク-ラリフリザラントリキツドパイプA交換
      OK
      次の手順へ

手順4
ワイヤハーネスまたはコネクター点検(プレッシャスイッチ−ボデーアース)(点検要領および注意事項は01-31 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、プレッシャスイッチの車両ワイヤハーネス側コネクター2端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。


  2. 基準
    導通あり
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順5
ワイヤハーネスまたはコネクター点検(クーラスタビライザアンプリファイヤASSY−プレッシャスイッチ)(点検要領および注意事項は01-31 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
09843-18040
  1. 点検前準備

    1. クーラスタビライザアンプリファイアASSYのコネクターを切り離す。

  2. ショート(短絡)点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB4(PRSSW)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。(端子配列は05-668 参照)


    2. 基準
      導通なし
  3. オープン(断線)点検

    1. SSTを使用して、プレッシャスイッチの車両ワイヤハーネス側コネクター1端子⇔2端子間を短絡する。

    2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB4(PRSSW)端子⇔B1(GND)端子間の導通を点検する。(端子配列は05-668 参照)


    3. 基準
      導通あり
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      ク-ラスタビライザアンプリフアイアASSY点検および交換

手順6
ク-ラスタビライザアンプリフアイアASSY単体点検(PRSSE)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. IGスイッチをONにする。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYのコネクターB23(PRSSE)端子⇔B19(SG−PRS)端子間の電圧を測定する。(端子配列は05-668 参照)


  3. 基準値
    冷媒圧力
    基準値
    正常時
    0.18MPa{1.9kgf/cm2}−3.03MPa{31kgf/cm2
    0.74−4.66V
    □ 参 考 □
    • OK:Aは症状別一覧による点検時
    • OK:Bはダイアグコード一覧による点検時

      OK:A
      症状別一覧に示された、関連回路点検へ
      OK:B
      ク-ラスタビライザアンプリフアイアASSY点検および交換
      NG
      次の手順へ

手順7
ク-ラリフリザラントリキツドパイプA単体点検

SST
09082-00030
09083-00150
  1. エアコンディショナプレッシャセンサのコネクターを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エアコンディショナプレッシャセンサの車両ワイヤハーネス側コネクター1(GND)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。


  3. 基準
    導通あり
  4. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エアコンディショナプレッシャセンサの車両ワイヤハーネス側コネクター3(VC)端子⇔1(GND)端子間の電圧を測定する。


  5. 基準値
    4.5−5.5V
  6. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エアコンディショナプレッシャセンサのコネクター3(VC)端子⇔1(GND)端子間に5V電圧を加えたときの2(VOUT)⇔1(GND)端子間の電圧を測定する。


  7. 基準値
    冷媒圧力により図のように変化する
      NG
      ク-ラリフリザラントリキツドパイプA交換
      OK
      次の手順へ

手順8
ワイヤハーネスまたはコネクター点検(クーラスタビライザアンプリファイアASSY−プレッシャセンサ)(点検要領および注意事項は01-31 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. 点検前準備

    1. クーラスタビライザアンプリファイアASSYのコネクターを切り離す。

    2. プレッシャセンサのコネクターを切り離す。

  2. ショート(短絡)点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB30(S5−PRS)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。(端子配列は05-668 参照)


    2. 基準
      導通なし
    3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB23(PRSSE)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。(端子配列は05-668 参照)


    4. 基準
      導通なし
    5. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB19(SG−PRS)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。(端子配列は05-668 参照)


    6. 基準
      導通なし
  3. オープン(断線)点検

    1. SSTを使用して、プレッシャセンサの車両ワイヤハーネス側コネクター3(VC)端子⇔1(VOUT)端子間を短絡する。

    2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB30(S5−PRS)端子⇔B23(PRSSE)端子間の導通を点検する。(端子配列は05-668 参照)


    3. 基準
      導通あり
    4. SSTを使用して、プレッシャセンサの車両ワイヤハーネス側コネクター3(VC)端子⇔2(GND)端子間を短絡する。

    5. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、クーラスタビライザアンプリファイアASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB30(S5−PRS)端子⇔B19(SG−PRS)端子間の導通を点検する。(端子配列は05-668 参照)


    6. 基準
      導通あり
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      ク-ラスタビライザアンプリフアイアASSY点検および交換