クランクシャフトを正回転させ、No.1シリンダを圧縮上死点にセットする。
カムシャフトタイミングギヤのタイミングマークに対応するチェーンの各リンクにペイントマークを塗布する。
チェーンテンショナを取りはずす。
モンキーレンチを使用して、カムシャフトNo.2のサービス六角部を固定し、カムシャフトタイミングギヤのボルトをゆるめる。
- ■ 注 意 ■
- モンキーレンチをバルブリフタに当てないように注意する。
ボルトを図の順序で2−3回に分けてはずし、カムシャフトベアリングキャップを取りはずす。
カムシャフトタイミングギヤを取りはずす。
ボルトを図の順序で2−3回に分けてはずし、カムシャフトベアリングキャップを取りはずす。
チェーンを手で保持しながらカムシャフトを取りはずす。
ロープまたは針金を使用して、チェーンを吊っておく。
- ■ 注 意 ■
- タイミングチェーンカバーの中に何も入らないように注意する。
バルブリフタを取りはずす。
マイクロメーターを使用して、取りはずしたバルブリフタの厚さを測定する。
バルブリフタを選択する。
- 基準
- A=B+(C−0.20mm)(インテーク側)
- A=B+(C−0.30mm)(エキゾースト側)
A
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選択バルブリフタ
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B
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取りはずしたバルブリフタの長さ
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C
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測定したバルブクリアランス
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- □ 参 考 □
- 測定値に出来るだけ近い厚さのバルブリフタを選択する。
- バルブリフタは、5.06−5.74mmの範囲で0.02mmごとに35種類の補給がある。
チェーンのマークしたリンクがカムシャフトタイミングギヤのタイミングマークと一致するようにカムシャフトを取り付ける。
カムシャフトベアリングキャップのフロントマークおよび数字を確認し、図の順序で2−3回に分けてボルトを締め付ける。
カムシャフトをシリンダヘッドにセットし、マークしたリンクとタイミングギヤのタイミングマークと一致するように取り付ける。
ボルトを仮付けする。
カムシャフトベアリングキャップのフロントマークおよび数字を確認し、図の順序で2−3回に分けてボルトを締め付ける。
- 基準値
- T=13N・m{133kgf・cm}(ベアリングキャップNo.3)
- T=23N・m{235kgf・cm}(ベアリングキャップNo.1)
モンキーレンチを使用して、カムシャフトのサービス六角部を固定し、カムシャフトタイミングギヤのボルトを締め付ける。
- ■ 注 意 ■
- モンキーレンチをバルブリフタに当てないように注意する。
チェーンが組み付けられたあとにそれぞれのタイミングマークが図の位置であることを確認する。
チェーンテンショナを取り付ける。
Oリング部にゴミ等の付着がないことを確認し、フックをセットする。
Oリングに Engine オイルを塗布する。
ナット2個でチェーンテンショナを取り付ける。
- ■ 注 意 ■
- Oリングの切れおよび噛み込みが無いようにタイミングチェーンカバーに取り付ける。
- 差し込み途中でフックが開放した場合は、もう一度かけ直し、チェーンテンショナを取り付ける。
クランクシャフトを逆回転させ、チェーンテンショナのフックが解放されたことを確認する。
クランクシャフトを正回転させ、チェーンテンショナのプランジャーが押し出されていることを確認する。
- □ 参 考 □
- チェーンテンショナのフックが解放されない場合は、ドライバーなどでフックを解放する。