シフトロック System

• シフトレバーの誤操作防止をはかるため，シフトロック System を採用しました。
• シフトロック機構およびキーインターロック機構を採用し，シフトロック機構部はソレノイドおよびコンピューターを一体化したユニット式とするとともに，キーインターロック機構部はパーキングロックケーブルを用いた機械式として， System の簡素化をはかりました。
• 牽引などで車両の移動ができるように手動でシフトロック機構をキャンセルできるシフトロック解除スイッチをシフトレバーハウジング部に設定し，緊急時の対応に配慮しました。



主要構成部品表

構成部品	機　能
パーキングロックケーブル	Ignition キーの動きを規制します。
シフトロック Solenoid	Pレンジでのシフトレバーの動きを規制します。
Shift lock control computer	各種信号により，シフトロックソレノイドの作動を制御します。
シフトロック解除スイッチ	手動でシフトロックソレノイドのロック状態を解除します。
Stop lamp switch	Brake 信号をシフトロックコンピューターに出力します。
リバース位置ウォーニングブザー	リバース状態であることを断続音でドライバーに伝えます。
キーリンクA	パーキングロックケーブルに連動し，イグニッションキーの動きを規制します。

構　造

シフトロック・キーインターロック機構

• シフトレバーASSY部は，パーキングロックリンク,シフトロックコントロールコンピューター(シフトロックソレノイド内蔵)およびシフトロック解除スイッチなどから構成されています。

作　動

シフトロック機構

• シフトポジションがPレンジの時，キー位置がON以上で，かつ Brake ペダルを踏み込まないとシフトレバー位置の変更ができないように制限しています。
• シフトロック時は飛び出し部2が単独で動き,飛び出し部1によりレバー突部の移動を制限します。 Brake ペダルを踏むことにより，シフトロックソレノイドが作動して飛び出し部1と飛び出し部2が一体となり,シフトレバー突部が飛び出し部1および飛び出し部2を押し下げシフトレバーをセレクト方向に動かすこと(シフトロック解除時)が可能となります。



キーインターロック機構

• シフトポジションをPレンジからPセレクト位置に移動することにより,キーリンクCが回転し,これに連動しているキーリンクB,キーリンクAおよびパーキングロックケーブルが作動して,キーを抜くことができません，
• シフトポジションをPセレクト位置からRレンジ方向に移動することにより，シフトコントロールレバーA部がキーリンクBのB部に入り込みキーリンクB,キーリンクAおよびパーキングケーブルが作動して,キーが抜けない状態を維持します。
• このためイグニッションキー位置をON，ACCからLOCKに回転させようとしてもロックピンを押し出すことができないため，　イグニションキーは回せずキーを抜くことができません。



シフトレバー後退位置警報装置

1. Combination meterASSY内にリバース位置ウォーニングブザーを取り付け，シフトレバーをRレンジにすると，ドライバーに車両が後退する状態であることをブザーの断続音により知らせます。